五輪ボランティア、SNS投稿を制限へ 組織委の検討会
2020年東京五輪・パラリンピックでのボランティア活動について2日、大会組織委員会で検討会が開催され、ボランティアによるSNS(交流サイト)への写真などの投稿を制限する考えが示された。多くの人が訪れる会場で観客や選手などが写り込み、無断で投稿される恐れがあるためルールを設ける方向だ。

検討会では事務局側からボランティアの食事について弁当を支給する案が説明されたが、委員からは「宗教への配慮が食材に必要」「温かい食事の提供もすべきだ」などの意見が出され、結論は出なかった。
また、マラソンなど早朝から始まる競技のボランティアについて終電で現場へ向かうケースも想定される。検討会の清家篤座長(元慶応義塾長)は「組織委員会と鉄道会社が話し合い、ボランティアの不便にならないようにしたい」と説明した。
大会本番時、会場では8万人のボランティアが活動する予定で、現在各地でオリエンテーションが進められている。また会場とは別に、会場外で観客の誘導などを担う都市ボランティアも、自治体単位で募り、本番に向けて準備が進められている。
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