大日本住友製薬、膵臓がん薬の治験中止

2019/7/2 17:23
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大日本住友製薬は2日、日本と米国で同時に進めている抗がん剤候補物質「ナパブカシン」の膵臓(すいぞう)がんの臨床試験(治験)を中止すると発表した。データを定期的に分析する社外の有識者委員会から「治験終了時に有益性が見込みにくい」と中止勧告を受けたため。並行して実施している結腸直腸がんなどの治験は続ける。

ナパブカシンは米子会社の研究から生まれた抗がん剤候補物質。大日本住友は治療だけでなく、がんの再発や転移も抑制できるとみる。ピーク時の年間売上高が1000億円規模の大型薬「ブロックバスター」になると期待し、2021年度の発売を目指していた。

ナパブカシンでは17年に胃がんの治験に失敗している。膵臓がん治療向けの開発を継続するか断念するかの方針は今後決める。結腸直腸がんや肝細胞がんなどでも治験を進めており、同社は「膵臓がんを除いてもブロックバスターに育つ可能性はある」と説明している。

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