2019年8月19日(月)

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ラグビー日本代表、ポジション替え新戦術に挑戦

ラグビーW杯
2019/7/1 22:48
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今秋のワールドカップ(W杯)に開催国として臨むラグビー日本代表がチームの再構築に取り組んでいる。主力選手らのポジションを変更。要のスクラムの強化にも力を入れる。今年初の公式戦、パシフィック・ネーションズ・カップ(PNC)も始まり、W杯に向けた最終調整に入る。【関連記事】アイルランドの強さの理由 出身のオドネルに聞く

ラグビーW杯に向け、日本代表は合宿で新戦術の習熟度を高めている=共同

ラグビーW杯に向け、日本代表は合宿で新戦術の習熟度を高めている=共同

代表は選手を約40人まで絞り込み、6月半ばから宮崎市で合宿を張っている。試合形式の練習で目を引くのが、チーム随一のステップワークを持つ松島幸太朗(サントリー)の位置。本職のFBではなく大外のWTBに入っている。実験的な試みではあるが、本番3カ月前のエース格の配置転換だ。

チームは現在、新戦術に挑戦中。武器である快足選手のスピードを得点に直結させることが狙いの一つで、WTBは運動量を減らしてトライを取る任務に集中させている。ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)は「他のポジションの方が松島のスキルが生きる」とその狙いを語る。

HCは「W杯では選手31人しか登録できないので複数のポジションをできる人が必要」とも話す。そろそろメンバーを固める時期では、との懸念の声にもHCはぶれない。潜在能力の発掘、起用の幅の拡大に注力する。

異例の二刀流に挑む選手もいる。オーストラリア出身のラーボニ・ウォーレンボスアヤコ(サニックス)。本職はFW第3列だが、合宿ではパス、ランの技能が問われるCTBに専念する。108キロの体にスピードもあるだけに、目鼻がつけば大きな戦力となるうえ、起用の選択肢が広がる。

トンガ出身の中島イシレリ(神戸製鋼)もナンバー8から、スクラムの最前列に立つプロップに転向した。

これまでハンバーガーを1食5個から2個に減らすなどして減量していたが、重さが武器になるポジションに変わり、「今はご飯を自由に食べられるからあまりストレスにならない」。出場機会と満腹の二兎(にと)を追えると笑う。120キロ超の巨体を生かした突進は攻めにアクセントを付けられる。素人同然だったスクラムも急成長。HCも「ナンバー8のままだとメンバー入りは難しかったが、スクラムを十分に組めているし、手応えを感じる」と喜ぶ。

スクラムをはじめとしたセットプレーも合宿のテーマだ。HCの就任後、最長の時間を割いて習熟に努める。100個近い専門用語を定めて強化してきた長谷川慎コーチは「3年間でシステムをつくってきた。今はスクラムに必要なフィジカルやフィットネスを鍛えている」。8対10の数的不利での押し合いや、組んだ後に左右に回転したりして根本の力を鍛える。

27日開幕のPNCは環太平洋諸国の大会。世界ランキング11位の日本はほぼ同格のフィジー、トンガ、米国と対戦する。

「直近の(PNCの)試合で起こりそうなことを想定して練習することが、アイルランドやスコットランドなどとの対戦につながる」と長谷川コーチ。目の前の実戦への準備がW杯への対策になると話す。それはポジションを変えた選手や、新しい戦術も同じだろう。貴重な予行演習を活用し、本番への準備を済ませておきたい。(谷口誠、摂待卓)

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