円高抑止に高齢化要因 貯蓄取り崩しで経常収支悪化
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世界経済の先行き懸念や米利下げ観測など円高要因が相次ぐ中でも、一本調子で円高が進む状況とはなっていない。中長期的な要因として、少子高齢化の進展により、多くの高齢者が生活のために貯蓄を取り崩すようになれば、経常収支の悪化を通じて円安を招くとの見方が背景にある。半面、こうした要因は高インフレや日本の財政への懸念を招く可能性もある。
足元のドル円相場は1ドル=108円台で推移している。6月下旬には米国の...
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