2019年8月25日(日)

青山プラスチック塗装、レーザー加工も

2019/7/2 7:00
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青山プラスチック塗装(川崎市)は社名の「塗装」に限らず、レーザー加工や部品組み立てまで幅広く担う。製品も自動車部品から美顔器まで様々で、量産も支援する。グループ全社員の9割を占めるベトナム人の技術は高い。出入国管理法の改正も背景に、外国人材の活用を加速させ海外展開を進める。

ガラス用品には飛散防止用の塗膜を丁寧に塗る(横浜市内の工場)

塗装する製品は家電やパソコンなど様々な製品だ。特に注力するのが美容機器で、美顔器を中心に受注を拡大している。こうした生活用品にとどまらず、最近では鮮やかなデジタルアート制作で人気のあるチームラボ(東京・千代田)から作品の塗装も請け負う。

塗装以外の技術を誇るのも特徴だ。自動車のフロントパネルでは、空調や音量調整用ボタンに裏側から光をあてて文字だけを浮き上がらせて夜でも見やすくするレーザー加工をする。スマートフォン用の充電器では部品の組み立ても担う。自社でできない作業も他社を仲介し、商品の設計から完成まで一括して提案している。

1984年の設立当時は塗装一筋だった。人件費が安い海外に仕事を奪われるようになり、2009年に事業の多角化にカジを切った。様々な製造工程に関わって「外注や下請けではなく、あくまで自社技術で売り出す」(藤森智子専務)ことを意識する。

主な作業はベトナム・ロンアン省にある子会社「アオヤマベトナム」に任せている。指揮を執る創業者の青山信行会長以外はすべてベトナム人社員だ。日本で研修を受けた社員がリーダーとして指導にあたる。

外国人人材の活用は長期的な海外展開を見据えたものだ。現在は取引先がすべて日本の企業だが「将来海外に販路を拡大する際に、現地が分かる社員がいると営業展開がしやすい」(藤森専務)と考えた。

国内にない需要の発見や進出する他の日本企業との接点にもつながる。実際に国内では交流のなかった日本企業からベトナムで受注を受けることもあるという。

6月にはスリランカで雇った従業員がエンジニアビザを取得し国内工場で働き始めた。今後、スリランカでの工場設置も検討する。藤森専務は「日本人が作るからメード・イン・ジャパンではない。海外にも確かな技術がある」と胸を張る。

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