台湾の蔡総統、カリブ海4カ国歴訪へ 米に立ち寄り、中国反発も

2019/7/1 14:55
保存
共有
印刷
その他

【台北=伊原健作】台湾の外交部(外務省)は1日、蔡英文総統が11~22日の日程で、ハイチなど外交関係のあるカリブ海の島国4カ国を歴訪すると発表した。台湾は中国の圧力を背景に外交関係を相次ぎ失っており、直接訪問で関係をつなぎ留める狙い。経由地として米国に立ち寄る方針で、中国は蔡氏が米側と交流を深めることを警戒しそうだ。

台湾の蔡英文総統(6月、台北市の総統府)

外交部によると、蔡氏はハイチ、セントクリストファー・ネビス、セントビンセント・グレナディーン、セントルシアを訪問する。いずれもの国も、蔡氏が総統に就任してから初の訪問となる。各国首脳と会談し「友好関係をさらに深める」(外交部)という。

往路と復路でそれぞれ米国に立ち寄るが、具体的な場所は明らかにしなかった。蔡氏は2018年8月に中南米を歴訪した際、立ち寄り先の米テキサス州ヒューストンで米航空宇宙局(NASA)のジョンソン宇宙センターを訪れた。台湾の総統が米本土の政府関係機関を訪れるのは初めてで、中国側は反発した。

蔡政権は、中国大陸と台湾が1つの国に属するという「一つの中国」原則の受け入れを拒み、中国側は台湾への外交圧力を強めている。蔡政権の発足以降、台湾と外交関係を結んでいた5カ国が相次ぎ台湾と断交し、中国と国交を樹立した。

台湾の友好国は17カ国まで減っており、カリブ海を含む中南米はうち9カ国が集中している。中国はインフラ投資などを通じて現地で影響力を強めており、台湾側は関係維持に腐心している。

日経電子版が最長2月末まで無料!
初割は1/24締切!無料期間中の解約OK!

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]