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「打てる捕手」求めた日本ハム 補強で競争活発に

2019/7/2 6:30
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プロ野球セ・パ交流戦明けの6月26日、日本ハムは巨人との2対2のトレードを発表した。藤岡貴裕、鍵谷陽平という中堅の2投手を放出。元左腕エースの吉川光夫を呼び戻したほか、大卒4年目の捕手・宇佐見真吾を獲得した。実績豊富な吉川、2011年のドラフトで3球団が競合した藤岡に知名度では劣るものの、今回のトレードの注目株は宇佐見である。(記録は6月30日現在)

28日午後、札幌ドームで開かれた入団会見。「自分では打撃が一番の売りだと思っている。そこをアピールしたい」と話す宇佐見に、栗山英樹監督は「攻撃型の捕手には、のどから手が出るほどの思いがあった」と応じた。さらにその後の取材で「チームのバランスをみて、どこの部署が足りないか。攻撃型の捕手が必要なことは誰もが以前から分かっていた」と踏み込んだ。

日本ハムの入団記者会見で栗山監督(中央)と握手を交わしポーズをとる吉川(左)と宇佐見=共同

日本ハムの入団記者会見で栗山監督(中央)と握手を交わしポーズをとる吉川(左)と宇佐見=共同

今季の日本ハムは高卒5年目の清水優心を筆頭に同6年目の石川亮、コーチを兼任するベテランの鶴岡慎也らがマスクをかぶってきた。しかし6月末までの75試合で捕手陣の通算打撃成績は打率2割2分7厘、1本塁打、17打点にとどまる。得点との関連性が高いOPS(出塁率+長打率)は.557。強打の森友哉が主にマスクをかぶる西武の捕手陣は打率3割3分、7本塁打、49打点、OPS.932で、Aクラスを争うライバルに大きく水をあけられている。

宇佐見は城西国際大時代から強打の捕手として注目され、15年のドラフトで巨人から4位指名を受けた。デビューした17年には21試合の出場ながら、打率3割5分、4本塁打でOPS1.072を記録している。だが昨年以降は似たタイプの大城卓三やベテラン炭谷銀仁朗の加入もあり、出番が見込みにくくなっていた。移籍に当たり、原辰徳監督には「巨人でくすぶっているより、ほかで暴れてこい」と送り出されたという。

清水や石川に刺激、正捕手争い激しく

日本ハムが宇佐見にかける期待は28日からのソフトバンク3連戦でも見てとれた。投手の特徴を把握し、配球や連係プレーなど多くのサインを覚えなければならないポジションにもかかわらず、支配下登録された28日からベンチ入り。ユニホームが間に合わず、実松一成コーチから借りた背番号90を着用して代打から捕手の守備位置に就くと、翌29日には先発マスクをかぶった。2試合で4打数無安打2三振と結果は出せなかったが「栗山監督に期待していただいている。裏切らないようにしたい」とポジション獲得に燃える。

宇佐見の加入で清水や石川が刺激を受けたのは間違いない。28日に先発した石川はソフトバンクのエース千賀滉大から同点適時打を放ち、清水は途中出場した29日からの2試合で4打数3安打1打点と意地を見せた。

ライバル意識の高まりは相乗効果をもたらす。過去の例をみるまでもなく、「打てる捕手」を確立できればチーム力は一気に上がる。ペナントレースが熱を帯びる今後、日本ハムの正捕手争いに注目だ。

(吉野浩一郎)

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