首相「改憲論議の姿勢問う」 野党は賛否割れる
与野党党首は30日夜、7月4日の参院選公示を控えインターネット番組で討論した。安倍晋三首相(自民党総裁)は憲法改正について「議論をすることは私たちの責務だ。しっかり議論をするのか、しないのかを問うのが参院選だ」と述べた。
立憲民主党の枝野幸男代表は「憲法を変えないと改善できない問題があれば積極的に対応すべきだ。いま想定できるのは首相の解散権」と語った。公明党の山口那津男代表は「落ち着いて議論ができる環境を与野党で努力してつくるべきだ」と述べた。国民民主党の玉木雄一郎代表は「中身も議論する立場だ。国民の広範な議論ができる環境を与野党超えて整えていく」と強調した。
日本維新の会の松井一郎代表は憲法審査会での議論の加速を訴えた。参院選後に「与党に加わることはない」と述べた。共産党の志位和夫委員長は「改憲を国民の多数は望んでいない」と語った。社民党の又市征治党首は体調不良で欠席した。
10月の消費税増税は与党側は予定通り実施して教育無償化に充てると表明し、野党4党首は増税凍結を訴えた。