2019年8月23日(金)

中東の緊張緩和へ協力確認 首相、サウジ皇太子と会談 経済協力拡大で一致

イラン緊迫
G20サミット
2019/6/30 19:22
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安倍晋三首相は30日、サウジアラビアの事実上の指導者であるムハンマド皇太子と大阪市内のホテルで約2時間、会談した。米国とイランの対立が続く中東情勢を巡り協議し、緊張緩和に向けて協力すると確認した。具体的な協議内容は発表しなかった。首相は皇太子が掲げる社会経済の構造改革「ビジョン2030」への協力も伝えた。

日本政府によると、両氏の会談は17年6月にムハンマド氏が皇太子に昇格して以来、初めて。皇太子は29日に閉幕した20カ国・地域首脳会議(G20大阪サミット)に出席するため来日した。両氏は6月中旬の首相のイラン訪問の前後には電話で協議していた。

首相は6月中旬、日本の首相として41年ぶりにイランを訪問した。最高指導者ハメネイ師やロウハニ大統領と会談し、緊張緩和を働きかけた。サウジはイランを敵視している。日本はサウジ、イラン両国に加え、米国や欧州との友好関係を背景に、中東での軍事衝突の回避に向けた橋渡し役を担いたい考えだ。

サウジのビジョン2030に関しては首相は「脱石油と産業多角化の取り組みは前例にない大改革で、官民をあげて最大限協力したい」と述べた。サウジに議長国を引き継ぐ20年のG20サミットに協力するとも伝えた。皇太子は「2国間関係の強力な前進をうれしく思う」と応じた。

両国は6月中旬、経済協力を拡大すると閣僚間で合意した。日本企業のサウジ進出を支援するオフィスを東京におくことや人材育成支援の拡充が柱だ。日本にとってサウジは最大の原油輸入先で、経済協力をテコにエネルギーの安定供給につなげる思惑がある。

サウジは18年10月にトルコで起きた記者殺害事件を受けて海外の企業や投資家が批判している。国連のカラマール特別報告者は26日、皇太子の事件への関与を示唆する調査結果を公表した。政府関係者によると、30日の会談で事件に関するやり取りは出なかった。

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