トランプ氏、金正恩氏と板門店で面会へ
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トランプ米大統領は30日、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領との共同記者会見で、板門店で北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長と面会すると明らかにした。米朝首脳の接触は2018年6月のシンガポール、19年2月のハノイの会談に続き3回目となる。
トランプ氏は記者会見で「金正恩氏と会うのを楽しみにしている」と述べた。「成果を期待している。握手してあいさつしたい」と話した。米朝非核化交渉については「急いでいない」とした。
トランプ氏は金正恩氏との面会について「おそらく正しい方向の一歩だが、第一歩にすぎない」としたうえで「どこへ向かうか見てみよう」と話した。
文氏は記者会見で、トランプ氏を「朝鮮半島の仲裁者」と紹介。米朝首脳が「平和のための握手をすることになる」と述べた。
文氏は「休戦協定から66年ぶりに米朝が板門店で会う。米朝首脳の板門店での面会は平和への道しるべとなるだろう」と話した。「北朝鮮による寧辺(ニョンビョン)の核施設が完全に廃棄されれば、それが不可逆的な北朝鮮の実質的な非核化の入り口となる」と期待を示した。
トランプ氏は記者会見で、20カ国・地域首脳会議(G20大阪サミット)での中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席との会談についても触れ「素晴らしい会談だった。我々は素晴らしい関係だ」と振り返った。「米国は世界で素晴らしい経済をつくった」と強調した。