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渡辺、真価問われるNBA2季目 シュート力課題
スポーツライター 杉浦大介

2019/7/1 6:30
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米プロバスケットボール、NBAのドラフト1巡目全体9位でワシントン・ウィザーズに指名された八村塁に大きな注目が集まっているが、メンフィス・グリズリーズと2ウエー契約(注)を結ぶ渡辺雄太にとっても今季は重要なシーズンになる。

渡辺雄太

渡辺雄太

昨季の渡辺はグリズリーズの一員として15試合に出場。日本人史上2人目のNBAプレーヤーとなり、シーズン終了後には「NBA選手として今シーズンを終えた自分を誇りに思う」と語った。ドラフト外入団という位置から生き残り続けたその足跡は今後も語り継がれていくだろう。

ただ、NBAでは1試合平均わずか11.6分のプレーで、同2.6得点に終わった。なかなかまとまったプレー時間を得られず、これまで以上に悔しい思いを味わったシーズンでもあったはずだ。

そんな渡辺にとって、今季は2年契約の2年目。世界最高峰のリーグに到達するだけでなく、そこでの定着を目標とするなら、より良い成績をたたき出さなければいけない。そのためにやるべきことははっきりしている。

「やっぱりディフェンスとシュート」

「NBAの82試合とGリーグ(マイナーリーグ)の50試合くらいを経験し、長いシーズンの中で身体はしっかりつくっておかないとやりきることは難しい。あとはシュートを高確率で決めていかないといけない。やっぱりディフェンスとシュートが自分がNBAで生きていく道だと思っているので、そこは徹底的にやりこまないといけないなと思っています」

昨季終了時点で、聡明(そうめい)な渡辺は自身の課題をそう指摘していた。プロ生活も2年目を迎え、慣れもあり、体力面では少なからず楽になるはず。そうなると、最大のポイントはやはりロングジャンパーの精度向上に違いない。

5月の巨人―中日戦では始球式を務めた=共同

5月の巨人―中日戦では始球式を務めた=共同

昨季はフィールドゴール成功率29.4%、3ポイント(3P)シュートの成功率は12.5%という低確率に終わった。特にNBAでの渡辺は3Pとディフェンスに特化した、いわゆる"3&D"タイプだけに、シュートの精度向上はどうしても成し遂げなければいけない課題といえる。

振り返れば、渡辺はジョージワシントン大学時代も1~4年の間に7.4、8.4、12.2、16.3得点と毎年確実に平均得点をアップさせた実績がある。3P成功率も2年生時には30.6%だったのが、最上級生のシーズンは36.4%まで引き上げた。すべては練習量のたまもの。自身の課題を見つけ、ハードワークでそれを克服する適応能力こそが渡辺の最大の長所と言っていい。

これまでと同じように、NBAでも1~2年目の間に成長をアピールできるか。2ウエー契約で実績を残し、悲願の本契約を手にできるか。出場時間も限られる控え選手という立場では簡単ではないが、その難しいことをやり遂げたとき、渡辺の行方にNBAでの明るい未来が見えてくるはずだ。

(注)2ウエー契約=マイナーリーグ所属だが、1シーズンに45日間だけNBAへの帯同、出場が許される。

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