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三井物産、ロシア北極圏LNGに参画 2千億円超出資

三井物産は29日、ロシアのガス大手ノバテクが北極圏で計画する液化天然ガス(LNG)生産事業に参画することで合意したと発表した。同社など日本勢の出資額は2千億円超の見込み。ロシアとの北方四島の共同経済活動を進めたい日本政府側からの手厚い支援が、調達先の多様化を進めている三井物産の決断を後押しした。

ノバテクは北極圏のロシア北部ヤマルでLNG基地を運営しており、三井物産は第2弾にあたる「アークティック(北極)2」に出資参画する。同プロジェクトは2023年ごろから順次生産を始める。

年間の生産能力は約2千万トン。三井物産はロシアではサハリン沖での開発実績があるが、今回の北極圏は初めての案件となる。

プロジェクトの総開発費は約2兆2千億~2兆5千億円の見込み。三井物産は独立行政法人の石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)とあわせて10%出資する。

アークティック2にはすでにノバテクが6割、中国企業2社が2割、仏トタルが1割出資することが決まっている。ノバテクは日ロ首脳会談を期限に三菱商事にも参画を呼びかけていたが、同社は出資を見送る。

日本企業が負担する10%のうちJOGMECが75%、残りを三井物産が負担する。JOGMECによる資金援助は通常、民間企業が出資する50%まで。今回は75%まで引き上げて三井物産の参画を促した。

三井物産は5月に米国でLNGの生産を始めたほか、6月に入ってモザンビークでの大型開発に合意したばかり。LNGの消費は東アジアに集中しているが、世界的な環境規制を受けて、石炭より環境負荷の低いLNGの消費地が広がるとみられる。三井物産は調達先を増やしてエネルギーの安定供給につなげるほか、欧州などで需要開拓を目指す。

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