マクロン氏、気候変動「後退防げた」 G20首脳宣言

2019/6/29 20:22
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フランスのマクロン大統領は29日、20カ国・地域首脳会議(G20サミット)閉幕後の記者会見で、気候変動問題について「過去と同じ水準の意欲的な首脳宣言を作ることができた。後退は防げた」と述べた。温暖化対策に消極的な国が米国以外にも出る懸念があったが、ひとまず押しとどめた。欧州では環境保護の世論が強まっており、マクロン氏は環境対策で強硬な姿勢をみせていた。

マクロン大統領(左)は気候変動対策を取るよう強硬な姿勢をみせてきた(28日、大阪市)=ロイター

首脳宣言は米国がパリ協定から離脱すると改めて触れた一方、G20として協定を「不可逆的」と認め、「完全な実施にコミットする」とした。前回G20サミットとほぼ同じ文言となった。

マクロン氏は「もっと(対策を)先に進めなければいけない。ただ欧州、カナダなども巻き込んで取り組みの解体を防げた」と強調した。フランスによると、トルコ、ブラジルなどが気候変動対策に消極的な姿勢を取る可能性があった。

マクロン氏はサミット開幕前から首脳宣言がパリ協定について言及しない場合、署名しないと主張してきた。草稿段階の宣言がトランプ米政権に配慮して後退した内容になっていると報じられ、日本にそうならないようクギを刺してきた。

5月の欧州議会選では独仏などで環境政党が議席を伸ばし、若い世代を中心に環境保護政策に関心が高いことがはっきりした。マクロン氏も世論を意識しており、G20サミットを一定の成果として有権者に訴えたい考えだ。

貿易などの首脳宣言の文言について、マクロン氏は「最悪の結果は防げた」と語った。米中の貿易戦争の背景の一つである鉄鋼などの過剰生産問題で、秋までに新たな解決策を目指すなどと宣言している。

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