日ロ首脳会談 平和条約交渉の加速継続で一致
北方4島の共同経済活動、秋にも試行

2019/6/29 18:14 (2019/6/29 23:54更新)
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安倍晋三首相は29日、ロシアのプーチン大統領と大阪市内のホテルで会談した。平和条約交渉について1956年の日ソ共同宣言を基礎にした交渉加速を継続することで一致した。北極圏での液化天然ガス(LNG)生産事業や医療分野での協力拡大で合意した。北方四島での共同経済活動に関しては今秋にも観光やごみ処理で実験を始める方針を確認した。

プーチン氏は20カ国・地域首脳会議(G20大阪サミット)に合わせて来日した。両氏の会談は今年1月以来で26回目。会談後、首相は平和条約交渉に関して「乗り越えるべき課題の輪郭は明確になってきている」と述べた。プーチン氏は「両国民が受け入れ可能な解決策を探る」と語った。北朝鮮の非核化やイラン情勢も意見交換した。

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 北極圏でのLNG生産事業は会談終了後、三井物産とロシアガス大手ノバテクが合意文書に署名した。両国はこれを含む11の署名・交換文書を交わした。首相が2016年5月の首脳会談で提案した8項目の協力に関与するロシアの企業関係者を対象に査証(ビザ)も緩和する。北方領土の元島民の航空機による墓参を8月か9月に実施する方針でも一致した。

首相は9月に始まるラグビーワールドカップ(W杯)日本大会にあわせた再来日を要請した。プーチン氏は同月のロシア極東ウラジオストクの「東方経済フォーラム」への首相出席に期待感を示した。

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