2019年8月26日(月)

安倍首相のG20議長国記者会見の要旨

G20サミット
2019/6/29 17:58
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安倍晋三首相による29日の20カ国・地域首脳会議(G20大阪サミット)議長国記者会見の要旨は以下の通り。

【世界経済】 世界経済には貿易を巡る緊張から依然として下振れのリスクがある。状況に注意しながらさらなる行動をとり、G20は力強い経済成長をけん引していく決意で一致した。

【貿易】 戦後の自由貿易体制の揺らぎへの懸念に対し必要なことは、世界経済を導く原則をしっかりと打ち立てることだ。そもそも私たちが求めていたのは原則だ。自由、公正、無差別、開かれた市場、公平な競争条件、こうした自由貿易の基本的原則を明確に確認できた。

【世界貿易機関(WTO)改革】 改革は避けられない。WTOはグローバル化、デジタル化といった近年の動きに必ずしも対応できていない。付加価値の源泉であるデータについて、新たなルールづくりが必要だ。WTO改革の流れに新風を吹き込む。

【データ流通】 データ・フリー・フロー・ウィズ・トラスト(自由なデータ流通圏)の考え方のもと新しいルールづくりを目指す「大阪トラック」の開始を宣言した。プライバシーやセキュリティーを保護しながら国境を越えたデータの自由な流通を確保するための国際的なルールづくりを進める。

7月にも大阪トラックの最初の会合を開催する。来年には実質的な進展が得られるようにスピード感をもって進める。

【環境問題】 環境と成長の好循環の実現に向けて世界が共に行動していくことが重要だ。(海洋プラスチックごみによる)新たな汚染を2050年までにゼロにすることを目指す「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」を共有できたことは問題解決に向けた大きな一歩だ。日本は途上国の廃棄物管理や人材育成支援をする。

【教育】 グローバル化は経済の成長を後押しする一方、格差の拡大にもしっかりと向き合い、成長の果実を社会の隅々にまで浸透させなければならない。教育の充実は持続可能な経済成長への最大のカギだ。途上国の女性たちに質の高い人材教育の機会を提供していく。

【イラン】 地域の緊張緩和が世界の繁栄、平和に極めて重要だというのは認識が一致している。それぞれがそれぞれの役割を果たしていく。日本は伝統的にイランと友好関係がある。今後とも国際社会と連携しながら緊張緩和に向けて努力をしていきたい。

【サミット成果】 私の思いはどの国にとってもウィンウィン、未来に向け持続可能な成長軌道を作る、その一点だった。粘り強く共通点を見いだすアプローチに多くの国は賛同してくれた。

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