2019年8月26日(月)

米民主討論会、メディアはハリス上院議員を高評価

トランプ政権
米大統領選
2019/6/29 4:20
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【ワシントン=中村亮】2020年の米大統領選に向けて野党・民主党が26~27日に開いたテレビ討論会を巡り、米メディアはハリス上院議員に高評価を与えた。米紙ワシントン・ポストは世論調査で首位を走るバイデン前副大統領に人種問題で問い詰めた場面を取り上げて「優位に論戦を進めた」と論評した。政治専門誌ポリティコも「ハリス氏が最も記憶に残る瞬間をつくった」と指摘した。

ハリス米上院議員は移民系の両親を持つ(27日、フロリダ州マイアミ)=ロイター

移民系の両親を持つハリス氏は27日の討論会で人種差別撤廃のため異なる人種の子どもが共学になるよう学区外の学校に通う制度に関して、1970年代に上院議員だったバイデン氏が反対したと主張。人種差別主義者とも協力してきたとの過去の発言にも触れて「あなたの発言を聞いて私の心は痛んだ」と強い口調でまくし立てた。

バイデン氏は「それは誤解だ。私は人種差別主義者ではない」と指摘したが「持ち時間を使い果たしてしまった」と反論を途中で自ら打ち切った。中途半端な反論は劣勢との印象を与えた。米メディアによると、バイデン氏は28日、中西部シカゴで演説し「私は(黒人を含む)すべての米国人の公民権を守る」と強調し釈明に追われた。

討論会を巡っては、米紙ニューヨーク・タイムズがハリス氏と主張が重なるサンダース上院議員についても「ハリス氏に見劣りし壇上で存在感が薄かった」と指摘した。

CNNテレビは左派のウォーレン上院議員に関して「平均的な家庭のために働くという主張が伝わり彼女は勝者だ」とする専門家の分析を伝えた。一方で若手の新星と期待されているオルーク前下院議員をめぐっては「話が平凡だった」と指摘。自身の移民政策に対する批判をうなずきながら聞く姿に触れて「批判が正しいと受け入れているようだった」と分析した。

中西部インディアナ州サウスベンド市長のブティジェッジ氏を巡っては、ポリティコが「彼は救われた」と論評した。同氏は地元で白人警官による黒人殺害事件への対応で批判されてきたが、討論会では「私の力不足だ」と認めた。謙虚な姿勢を示し、事態の悪化を食い止めたとの見方が出ている。同氏は黒人の支持率の引き上げが課題で、事件への対応は今後の選挙戦に悪影響となりかねない状況だった。

もっともテレビ討論会はほぼ毎月開かれる予定で、今回の討論会だけで形勢が大きく変わるかは不透明だ。次回は7月末に中西部ミシガン州で開かれる。「ラストベルト」(さびた工業地帯)の一角で、経済格差の是正や貿易政策を巡って論戦を繰り広げそうだ。

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