米、ベネズエラ大統領の息子に経済制裁 資産凍結

2019/6/29 3:34
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【サンパウロ=外山尚之】米財務省は28日、ベネズエラのマドゥロ大統領の息子で、制憲議会議員のエルネスト・マドゥロ氏に対する経済制裁を発動した。同氏が米国に保有する資産を凍結する。ベネズエラ情勢が膠着状態にある中、マドゥロ氏の周辺に圧力をかける狙いだが、政権交代の機運がしぼむ中、効果は不透明だ。

ベネズエラのマドゥロ氏大統領(右)を見つめる息子のエルネスト・マドゥロ制憲議会議員(2018年1月)=ロイター

エルネスト氏は2017年に発足した、全議員を与党が掌握する制憲議会の議員を務めている。ベネズエラ政府内で目立つ機会は少ないが、米財務省は声明で「ベネズエラ国民が苦しんでいる間、マドゥロ(政権)の内部の人々は汚職の収益で豪華に暮らしている」と批判した。

トランプ米政権は制裁を通じてマドゥロ政権に圧力をかけ続けるが、手詰まり感も漂う。石油産業への制裁により外貨獲得手段を封じたものの、マドゥロ氏を支える軍幹部の間で離反の動きは表面化していない。政府に対する経済制裁はベネズエラ国民の生活に対する影響が大きいため、個人制裁に頼らざるを得ないのが現状だ。

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