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サニブラウン圧勝 際立つスケールの大きさ 陸上男子100

中盤からは圧巻の加速だった。後半に強いはずの桐生が序盤の並走から徐々に離れていく。9秒台には届かずとも、豪華なメンバーがそろった決勝でサニブラウンが示した強さは、日本で頭ひとつ抜けた存在であることを改めて印象づけた。

【サニブラウンが10秒02で優勝 男子100、桐生は2位】

男子100メートルで優勝したサニブラウン(右)。左は2着の桐生

刻まれた大会新の10秒02を、本人は「何とも言えないタイム」と表現した。50メートル付近で勝利を確信したが、スタートでの反応に納得がいかない。70メートル付近からは顔も上がった。再現性の高さを追い求めているだけに、突き詰めれば反省点はあれこれ出てくる。「弱い面を見せてしまっては世界のトップレベルでは通用しない。フロリダに帰って修正したい」。世界基準で物事を考えているあたりに大器を思わせる。

国内では追われる立場となっても自然体を貫き、重圧とも無縁。普段から米国で強い選手としのぎを削り、心身のたくましさが培われた。「もっと速い選手と走ってきた。ここで強さを見せられないようでは意味がない。本数を重ねるごとに集中してできたと思う」。2年ぶりの日本でのレースで披露したのは、アスリートとして成長した姿だ。

今大会通してスケールの大きい走りも際立っていた。日本陸連科学委員会が出した決勝の速報値では、最高走速度が出た50~60メートル地点でのストライドが10秒05で優勝した2年前より5センチ長い2.51メートル。桐生と比較すると、4歩以上少ない44.1歩で駆け抜けていた。

全米大学選手権での日本記録も、2年ぶりの日本選手権制覇も通過点にすぎない。目指すは世界選手権の決勝の舞台に立ち、メダルを狙うこと。20歳のスプリンターには、もう一段上の世界との勝負が待っている。(渡辺岳史)

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