山屋御飴所、伝統のあめ作り体験
(信越とっておき)

2019/6/28 19:37
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長野県松本市の老舗あめ店「山屋御飴(あめ)所」が7月6日、伝統のあめ作りが体験できる工房を開設する。JR松本駅から北へ歩いて7分。山屋の店舗前の住宅を改装した工房で6月18日、あめ作りの事前体験会を開催した。参加したのは松本市の宿泊施設のオーナーやスタッフ。滞在する観光客にPRしてもらおうと企画した。

あめを手で細い棒状に伸ばしていく

作業台にはコメと麦芽から作った伝統の「米あめ」と、青と赤のあめの塊が置いてある。「まずビデオで作り方を見ていきます」と説明するのは山屋の太田喜久代表。米あめを手で細い棒状に伸ばしていく。同じように伸ばした青と赤のあめを付け、水を含んだ布でこすりながらさらに伸ばす。簡単に思えるが、参加者から「早く伸ばさないと、あめが固まってしまう」との声も出た。

棒状になったあめは「球断機」と呼ぶ道具の中に入れ、上から蓋を回すように押していくと、青とピンクが入ったカラフルなあめ球になった。「手まりのようなイメージのあめにした」(太田代表)という。宿泊施設のスタッフは「淡泊な味を想像していたが、ミルクが入っているみたい」と驚く。コメ本来の甘みを楽しめる。

松本市のあめ文化は戦国時代に遡る。上杉謙信が武田信玄に塩を送った故事にちなんで「塩市」が開かれ、いつしか現在の新春行事として知られる「あめ市」に変わったとされる。あめ店は明治時代に20軒以上あったが、今や3軒になった。太田代表は3軒の連携事業にも取り組んでおり、「松本にあめ文化があり、全国一だった歴史があることを知ってほしい」と話題づくりに奔走する。

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