森・富山市長、21年春退任を表明 街づくりで「達成感」

2019/6/28 18:53
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富山市の森雅志市長(66)は28日記者会見を開き、4期目が終わる2021年春に退任すると明らかにした。20年3月に富山駅の南北を走る路面電車が接続し、森氏が進めてきた公共交通を軸とするコンパクトシティ政策が節目を迎える。退任の理由について、自身に「達成感がある」としたほか、「デジタル時代の政策は、その感性や人脈がある人が進めるべきだ」と話した。

森市長は記者会見で「ポスト5Gを描ける人を見つけたい」と新たな人材に期待を示した(富山市)

今後については「今は政治家を引退するつもりだ」と述べ、県知事や国会議員などへの転身は否定した。次の市長については「意中の人はいない」としつつ、「自分の考えを継承してくれる人がいい」と話し、いずれかの候補者を支援する可能性を示した。

森氏は1995年に富山県議になり、02年に合併前の旧富山市長選に当選。05年から現富山市の市長を務め、4期目に入っている。公共交通を使い市街地への人の流れを作るコンパクトシティ政策を進め、行政の効率化を目指した。

記者会見では富山市の課題として産業がものづくり偏重であることを指摘。「デジタルや(次世代通信規格の)5Gに通じ、イノベーションの世界を見渡せる人を(市長として)発掘すべきだ。私はそこについていっていない」と述べた。

記者会見前に開かれた後援会の総会では「市税は(05年以降で)過去最高となり、起債残高も減った」と改革が進んだことを退任の理由に挙げた。

後援会の総会に出席した富山商工会議所の高木繁雄会頭は「人口減少時代には水道などのインフラが持たなくなると、いち早くコンパクトシティ化を進めてきた」と森市長の手腕を評価した。

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