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VW、トラック部門の上場完了 約1900億円を調達

【フランクフルト=深尾幸生】独フォルクスワーゲン(VW)のトラック・バス部門トレイトン・グループが28日、フランクフルトとストックホルムの両証券取引所に上場した。公開価格での時価総額は約135億ユーロ(約1兆6千億円)。VWは11.5%分の株式を売り出し15億5千万ユーロを調達した。想定されたより小規模になったが、VWグループの「集中と選択」が本格的に始まった。

トレイトンの上場を祝うアンドレアス・レンシュラーCEO(左から2人目、28日、フランクフルト証券取引所)

1株27ユーロの公開価格に対して、やや下げて取引は始まった。上場セレモニーでトレイトンのアンドレアス・レンシュラー最高経営責任者(CEO)は「グローバル・チャンピオンを目指すうえで大きな一歩。全速力で進むための柔軟性を与えてくれる」と力をこめた。

トレイトンは独MANやスカニア(スウェーデン)のトラック大手2社などを傘下に持つ。18年12月期の売上高は259億ユーロで販売台数は23万台だった。独ダイムラーやボルボ(スウェーデン)に次ぐ有力トラック大手だ。

VWはトレイトンを持ち株会社として設立し、18年から上場準備を進めていた。上場で財務の自由度を高め、意思決定のスピードを高める。

トレイトンの上場をめぐっては、VWが一度は上場準備を延期したほか、売り出す株式も最大25%程度を想定していた当初計画からは縮小するなどの経過があった。社内で反対する意見が根強かったとみられる。

それでも上場に踏み切ったのは、VWの「集中と選択」への意思が強かったことを示している。ヘルベルト・ディース社長は電動化や自動運転技術の開発に向けた資金を捻出するため、非中核と位置付ける事業の売却などを進める方針を掲げている。

今後は、ディース氏の前任のマティアス・ミュラー社長が売却しようとして断念した高級二輪車メーカー、ドゥカティについても再び議題に上がる可能性もある。ディース社長は船舶用エンジンなどを手がける子会社の独MANエネルギーソリューションズや部品の独レンクについても売却を含めて検討している。

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