2019年8月26日(月)

5月の景気指数、計算上「下げ止まり」生産指数上昇で

2019/6/28 14:33
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内閣府が近く発表する5月の景気動向指数による基調判断は「悪化」から「下げ止まり」に上方修正される公算が大きくなった。経済産業省が28日に公表した鉱工業生産指数が自動車などを中心に大幅に上昇したことが寄与する。

5月の鉱工業生産指数(2015年=100、季節調整値)は105.2と、前月比2.3%上昇した。足元で新車販売が好調な自動車や電気・情報通信機械工業で国内需要が強く、増産の動きが広がった。

今後の注目される景気指標の一つが、7月5日に発表される5月分の景気動向指数だ。景気の現状を示す一致指数は鉱工業生産指数など9つの統計を基に算出する。

第一生命経済研究所の新家義貴主席エコノミストは生産の大幅上昇を受け、5月の一致指数が前月比1.1ポイント上がると予測する。機械的に決まる景気の基調判断は「下げ止まり」と上方修正される公算が大きい。前月までは中国経済の減速による生産の低迷を反映して、2カ月連続で「悪化」だった。

もっとも米中の貿易摩擦には解消の兆しが見られず、先行きは不透明なままだ。経産省の予測によると、6月の生産は前月比1.2%低下、7月は0.3%上昇と勢いを欠く。ニッセイ基礎研究所の斎藤太郎経済調査室長は「4~6月期の生産は1~3月期の落ち込みを取り戻すレベルではない」とみる。

日銀が7月1日に発表する6月の全国企業短期経済観測調査(短観)も注目指標の一つだ。民間エコノミストの多くは、大企業製造業の業況判断指数が悪化するとみている。

財務省が19日発表した5月の貿易統計では、輸出は前年同月から8%近く減り、6カ月連続で前年を下回った。景気指数の判断が計算上「下げ止まり」になったとしても、生産に関連する統計指標の中でも強弱がある。米中の貿易摩擦への警戒感は依然根強く、先行きは楽観はできない。

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