気候変動など「対策に遅れ」 国連事務総長が警鐘
国連のグテレス事務総長は28日、20カ国・地域首脳会議(G20大阪サミット)の開幕に合わせ、会場内で記者会見した。地球規模の気候変動と国連が定めた「持続可能な開発目標(SDGs)」を巡る対策が「遅れている」と危機感を表明し、G20を含む国際社会の取り組みの強化を求めた。

米国とロシアの核軍拡競争が激化する懸念が強まっている問題で、グテレス氏は「重大な懸念を持っている」と述べた。2021年に期限切れとなる米国とロシアによる新戦略兵器削減条約(新START)延長協議などを通じた歩み寄りと核不拡散体制の強化を求めた。