2019年7月22日(月)

ブロックチェーンをパソコン上で模擬、ソフト無償公開

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BP速報
2019/6/28 12:00
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日経クロステック

東京工業大学の首藤一幸准教授の研究グループと同大学サイバーセキュリティ研究センターは27日、ブロックチェーン(分散型台帳)のピア・ツー・ピア(P2P)ネットワークをパソコン上でシミュレーションする「SimBlock(シムブロック)」をオープンソースソフトウエア(OSS)として公開した。ブロックチェーンの性能検証を容易にすることで、同分野の研究活動を活発にする狙いがある。

SimBlockの可視化画面(出所:東京工業大学の首藤研究室)

SimBlockの可視化画面(出所:東京工業大学の首藤研究室)

仮想通貨(暗号試算)ビットコインなどのブロックチェーンは数百~数万ノードがインターネット上にP2Pネットワークを構築し、トランザクション情報を記録したブロックデータをノード間でやり取りしている。各ノードの挙動やノード間における情報伝搬のアルゴリズムを工夫することで、1秒当たりのトランザクション件数を増やしたり、データが改ざんされる危険性を減らしたりできる。

しかし、従来は新しいアルゴリズムの性能や安全性の検証が容易でなかった。多数のノードを用意してブロックチェーンネットワークを構築する必要があったためだ。それに対してSimBlockを使うと、パソコン上で約1万ノードからなるブロックチェーンネットワークの振る舞いをシミュレーションできる。アルゴリズムの検証だけでなく、複数のアルゴリズムの性能比較なども容易になる。

SimBlockはノード間通信の状況や各ノードが受け取ったブロックの総数である「ブロック高」の推移を可視化する機能も備える。これを使うことで研究者はアルゴリズムの良しあしを直感的に把握できるようになるという。

首藤研究室のメンバー。左から坂野遼平研究員、首藤一幸准教授、永山流之介氏、大月魁氏

首藤研究室のメンバー。左から坂野遼平研究員、首藤一幸准教授、永山流之介氏、大月魁氏

SimBlockは首藤研究室に大学院生として2019年3月まで所属していた青木優介氏を中心に、同研究室の大学院生である大月魁氏や金子孟司氏、永山流之介氏、研究員の坂野遼平氏などが開発した。同研究チームもSimBlockを活用してブロックチェーンの性能を高める研究を進めており、「隣接ノード選択」という技法を採用することでブロック伝搬時間の短縮を実証するといった成果を上げている。

(日経 xTECH/日経コンピュータ 中田敦)

[日経 xTECH 2019年6月27日掲載]

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