2019年8月25日(日)

日中首脳会談の要旨

G20サミット
2019/6/27 21:07 (2019/6/27 23:43更新)
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中国の習近平国家主席(右手前から4人目)と会談する安倍晋三首相(27日、大阪市)=代表撮影

中国の習近平国家主席(右手前から4人目)と会談する安倍晋三首相(27日、大阪市)=代表撮影

安倍晋三首相と中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席の首脳会談の要旨は次の通り。

【冒頭発言】

首相 習氏の訪日を心から歓迎する。昨年のブエノスアイレスでの20カ国・地域首脳会議(G20サミット)以来、大阪で再会できることを本当にうれしく思う。G20大阪サミットへの支持に改めて感謝申し上げる。

昨年10月の中国への公式訪問以来、日中関係は完全に正常な軌道に戻った。その際、私と習氏との間で確認した「国際スタンダードの上に競争から協調へ」「隣国同士として互いに脅威とならない」「自由で公正な貿易を発展させていく」との3つの原則のうえに日中関係が新たな発展を得つつあることを歓迎する。

5月、日本は憲政史上初めて天皇陛下のお代替わりがあり、平成から令和へと新たな時代を迎えた。中国も10月に建国70周年を迎える。この大きな節目の年に、習氏と手を携えて日中新時代を切り開いていきたい。

来年の桜の咲く頃に習氏を国賓として日本にお迎えし、日中関係を次の高みに引き上げていきたい。

習氏 首相と再会できて非常にうれしく思う。首相の丹念で周到なアレンジに感謝申し上げる。近年、我々は密接な接触と意思疎通を図ってきて、共に中日関係の改善と発展をリードしてきた。両国関係も長年まれにみる新しい光景をみせつつある。

本年は中国の建国70周年で、日本も令和時代に入った。中日関係は新しい歴史的スタートラインに立っている。ぜひ首相と共にハイレベルでの戦略的リーダーシップを強化して、新しい時代の要請にふさわしい中日関係の構築に取り組んでいきたい。

今回のG20サミットは世界経済情勢がますます複雑化する背景のもとでおこなわれ、大きな意義があり、広く注目されている。中日双方は異なるレベルで今回のサミット関連の重要事項について、突っ込んだ率直な意思疎通を図ってきた。

ぜひ、サミットで各国の共通認識が創出され、多国間主義を、そして自由貿易を擁護する明確な声を発出し、世界経済発展のためによりよい原動力を与えていくことを期待する。

首相からの温かいご招待に感謝申し上げる。私としても、来年の春に貴国を国賓として訪問することはいいアイデアだと思う。ぜひ両国の外交当局で具体的な時期について意思疎通を図っていきたい。

【首脳往来】

両首脳は永遠の隣国として緊密な意思疎通をするため、ハイレベルの往来を強化することと、そのための重要なステップとして国賓来日を実現させることで一致。

【北朝鮮情勢】

習氏は今月20、21両日に北朝鮮を訪問した際、金正恩(キム・ジョンウン)委員長に日朝関係に関する日本の立場を伝えたと説明。日本人拉致問題を含め、日朝関係改善に強い支持を表明。

【貿易】

両首脳は東アジア地域包括的経済連携(RCEP)、日中韓自由貿易協定(FTA)の交渉を通じ、自由で公正な貿易体制の発展に貢献すると確認。

首相は世界貿易機関(WTO)改革の進展を働きかけ。知的財産権の保護強化や中国の産業補助金の是正など、中国市場の開放や公平・公正なビジネス環境の構築のための実効的措置を要請。

習氏は米中関係の現状を説明。首相は29日の米中首脳会談を含め、対話を通じた問題解決の重要性を指摘。

【海洋安全保障】

首相は東シナ海、沖縄県・尖閣諸島周辺での中国公船の活動に自制を要求。首相が南シナ海の非軍事化の重要性を指摘。

【香港】

香港政府の「逃亡犯条例」改正案を巡る問題で、首相は「一国二制度」の下で自由で開かれた香港の繁栄が重要だとの認識を伝達。新疆ウイグル自治区での人権問題も念頭に、人権の尊重や法の支配など普遍的価値の重要性を指摘。

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