ベイシア、近大開発「ブリヒラ」を全店で販売
スーパー大手のベイシアは7月1日から、近畿大学が開発したブリとヒラマサの交雑魚「ブリヒラ」の販売を始める。ブリのうまみと、ヒラマサの肉質の硬さと美しさの両方を併せ持つ。ブリヒラを扱うのは全国のスーパーでベイシアのみ。約140ある全店で約1万5000尾を販売する。販売を通じ、養殖水産物の普及に貢献する。
ブリヒラはブリの雌とヒラマサの雄の交配によって生まれる。ブリはうまみが強いが、赤身が多く夏場になると変色しやすいという欠点がある。ヒラマサは赤身が少なく身も固いため夏場に重宝される。2種を交雑することで、夏場でも肉質の良い魚を提供できるという。ベイシアはお造り(5切で税別398円)や寿司として販売する。
ベイシアは2017年、近大発のスタートアップ企業が出資する食縁(和歌山県新宮市)と協定を結んだ。持続可能な社会の実現に向け、完全養殖魚の普及で協力している。同年に近大が開発した養殖ブリをベイシア全店で販売した。
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