スズキ株主総会 検査不正「再発防止に全力」 出席者から質問相次ぐ

2019/6/27 17:43
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スズキは27日、浜松市内のホテルで定時株主総会を開いた。約201万台もの大規模リコール(回収・無償修理)につながる新車の完成検査不正が発覚したのを受け、株主からは検査不正問題に関する質問が相次いだ。鈴木修会長や鈴木俊宏社長ら経営陣は陳謝し、全社一丸となって再発防止策に全力を挙げる考えを強調した。

 株主総会に出席する鈴木会長、鈴木社長ら経営陣

 株主総会には過去2番目に多い株主が出席した(浜松市内のホテル)

鈴木社長は総会の冒頭、検査不正について「株主に多大なご心配、ご迷惑をおかけした。心よりおわび申し上げる」と謝罪した。そのうえで「経営陣、従業員が全社一丸となって徹底的、永続的に再発防止策を実行する」と説明。その後、鈴木会長ら経営陣が立ち上がり、頭を下げた。

「3年前にも大きな不祥事があった。なぜ、また、さらに大きな不祥事が起きたのか」。スズキでは2016年に燃費データの測定不正が発覚した。ある株主からは不正が起きる体質を変えられていないのではないかと指摘する声が上がった。

鈴木社長は「全部門に当事者意識を持って取り組むよう徹底できていなかった。チェック体制が十分ではなく、私を含めた経営陣が問題を早期に把握できなかった」と弁明。「以後、こういうことが起きないよう取り組んでいく」と再発防止を誓った。検査部門を置いて検査と製造の部門を分けることで、独立性を高める対策なども説明した。

鈴木会長は検査不正について「経営の最高責任者として重く受け止めている。社長が陣頭指揮に立って対策を進めると(再発防止を勧告した)国土交通相のもとで誓った。私がバックアップしていく」と強調した。

総会後、愛知県在住の50代男性株主は「不正検査の背景にあるのは企業風土の問題だろう。改善には時間がかかる。しっかりと見守っていきたい」と話していた。

総会は午前10時に始まり、1時間54分で終了した。株主10人が質問に立ち、鈴木会長や鈴木社長の再任など取締役8人の選任議案など3件が承認・可決された。出席株主は過去2番目に多い634人(昨年度より14%増)だった。

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