フェイスブックCEO、企業分割「問題解決にならない」

2019/6/27 10:56
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【シリコンバレー=中西豊紀】米フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は26日、コロラド州で講演し、米欧などの政府内でくすぶる同社の分割論について「問題の解決にはならない」と反論した。不正コンテンツの監視には一定の人員と予算を持つ企業規模が必要としており、同社を「巨大独占企業」とみなす論調に異議をとなえた。

フェイスブックのザッカーバーグCEO=AP

米アスペン研究所が開くイベントに登壇した。米国では6月に入り反トラスト法(独禁法)違反でフェイスブックなどのIT(情報技術)大手を調査する動きが出ている。同案件でザッカーバーグ氏が公の場で意見を述べるのは初めてだ。

ザッカーバーグ氏は「ユーザーの安全やセキュリティー対策には(2012年の)上場時の売り上げ以上のコストを割いている」と発言。同社から写真共有の「インスタグラム」などを切り離せば、かえって安全対策に支障が出るとの見方を示した。

分割論はグーグル傘下の動画サイト、ユーチューブのスーザン・ウォジスキCEOも10日、米メディアのイベントで「(コンテンツ監視で)グーグルの経営資源を借りることができる」と規模を重視する発言をしている。IT大手の規模がもたらす弊害を政府が見いだそうとするなか、企業側は「大きすぎて壊せない」という論理武装で対応しようとしているもようだ。

ザッカーバーグ氏はそのほか、このほど計画を発表したデジタル通貨の「リブラ」にも言及した。

既存の通貨と同様に一定の規制の枠組みが必要ではとの指摘について「フェイスブックは最大100あるリブラへの協力企業のひとつ。皆で(各企業から)独立したプロセスを構築していきたい」と述べた。フェイスブックが支配するのではなく、かつ自主規制下にある独立団体がリブラを運用する姿を描いているもようだ。

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