ウォーレン氏「構造変化で格差是正」 米民主が討論会

トランプ政権
米大統領選
2019/6/27 6:40 (2019/6/27 13:03更新)
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米民主党の候補指名争いは20人以上が名乗りをあげる激戦だ(コラージュ、写真はロイター)

米民主党の候補指名争いは20人以上が名乗りをあげる激戦だ(コラージュ、写真はロイター)

【ワシントン=永沢毅】2020年11月の米大統領選に向けて野党の民主党は26日、候補者による初のテレビ討論会を南部フロリダ州マイアミで開いた。各候補は経済や移民、イラン情勢などを巡って論戦を展開。世論調査で3位で党内左派の有力者であるウォーレン上院議員は「米政府と経済に構造的な変化が必要だ」とトランプ政権の経済政策を批判し、格差是正の必要性を主張した。

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討論会は27日まで2日間の日程で開く。民主の候補指名争いは20人以上が名乗りをあげる激戦で、共和党のトランプ大統領の打倒をめざした論戦が本格的に始まった。トランプ氏は討論会中に「退屈だ!」とツイッターに投稿した。

ウォーレン氏は討論会で「巨大な産業が強固になりすぎ、経済を傷つけ、競争を妨げている」と表明し、情報技術(IT)などを念頭に巨大企業の解体の必要性を訴えた。クロブシャー上院議員は「誰もがこの経済の繁栄を享受できているわけではない」と述べ、コミュニティーカレッジと呼ばれる2年制の大学授業料の無償化を提唱した。オルーク前下院議員は「すべての人にとって良い経済でなければいけない」と強調した。

トランプ大統領が離脱を表明したイランとの核合意を巡り、クロブシャー氏は「完璧ではなかったが(オバマ前政権の2015年に合意した)当時ではよい取引だった」と述べ、合意に立ち戻るべきだとの認識を表明した。ギャバード下院議員も核合意への回帰に同調した。複数の候補が「米国への脅威は何か」との質問に中国と回答。ロシアや気候変動を挙げる候補もいた。

移民政策を巡っては、各候補がトランプ政権の強硬姿勢を批判した。ブッカー上院議員は、トランプ政権が撤廃するとした幼少期に親と不法入国した若者の強制送還を猶予する措置「DACA」を再開すべきだと主張した。カストロ元住宅都市開発長官は現政権による移民取り締まりの強化策を見直すべきだと述べた。

各候補はヘルスケアについても議論した。ウォーレン氏が「ヘルスケアは基本的な人権だ」と述べ、政府が一元管理する国民皆保険の必要性を提唱した。一方、オルーク氏は民間保険制度も生かした漸進的な改革を進めるべきとの認識を示し、見解が分かれた。

討論会に参加する候補者は計20人で、10人ずつが2日間にわかれる。初日は米東部時間26日午後9時(日本時間27日午前10時)から2時間で討論を終えた。2日目は世論調査で首位を維持するバイデン前副大統領や2位のサンダース上院議員らが登壇する。

候補者が多いため、民主党全国委員会は(1)6万5000人以上の個人献金(2)3種類の世論調査で1%以上の支持率――のいずれかを満たすよう参加基準を設けた。討論会は毎月開催で、計12回を予定している。9月からは参加基準がさらに厳しくなる。

大統領選で党としての候補を絞り込む予備選挙は20年2月から始まる。各候補はこの予備選に向け、討論会を通じて誰がトランプ氏に対抗できる候補としてふさわしいかを競い合う。

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