イラン「核合意守る義務なし」 国連安保理は履行を要求

イラン緊迫
2019/6/27 6:28
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イランの核合意に関する会合を開く国連安全保障理事会(26日、ニューヨーク)

イランの核合意に関する会合を開く国連安全保障理事会(26日、ニューヨーク)

【ニューヨーク=大島有美子】国連の安全保障理事会は26日、イランの核合意の履行を確認する会合を開いた。違反は報告されなかったが、イランは、米国が2018年に核合意から離脱したことで「イランはもはや合意を守る義務を負わない」と主張した。理事国はイランに合意を着実に履行するよう求める一方、合意から離脱して独自の制裁を進める米国を批判する声も出た。

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 議長国クウェートの国連大使は「濃縮ウランの上限も含め、イランが核合意を守り続けることが重要だ」とイランをけん制した。イランは低濃縮ウランの増産を加速し、貯蔵上限である300キログラムを27日にも超えることが可能と宣言しているためだ。英国も「イランの最近の行動を深く憂慮する」と発言した。

15年にイランと米英独仏ロ中の6カ国との間で成立した核合意では制裁を解除する代わりに、イランが様々な核関連活動の制約を受け入れた。だがトランプ米政権は離脱し、独自制裁を復活させた。

国連事務次長はこうした米国の行動が「イランとの核合意の履行を妨げる可能性がある」との懸念を示した。フランスも「米国の離脱は遺憾で、米国による制裁が不確実な状況を悪化させている」と自制を求めた。

米国は「商用船がイランに攻撃されているのを安保理は黙って見ているべきではない」と中東のホルムズ海峡周辺のタンカー攻撃事件を引き合いに出し、自らの行動の正当性を強調した。イランは「米国の主張は根拠がない。違法な弱者いじめに国際社会は抵抗すべきだ」と反論し、議論は平行線をたどった。

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