不法な国境越えで悲劇、中米出身の父娘が溺死

2019/6/27 4:29
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【ティフアナ(メキシコ北西部)=丸山修一】メキシコ側から米国境をまたぐリオグランデ川を渡り、不法に米国入りしようとしたエルサルバドル出身の父親と幼い娘が溺死する事故が起きた。発見時の写真が米国やメキシコのメディアに掲載され、衝撃が広がっている。米トランプ大統領の要請で米・メキシコ両政府が国境警備を強化する中で起きた悲劇で、改めて国境警備のあり方や移民対策そのものが問われることになりそうだ。

リオグランデ川を渡って米へ不法入国しようとする移民は絶えない(メキシコ・シウダフアレス)=ロイター

地元メディアなどによると、亡くなったのは25歳の父親と娘。娘は2歳の誕生日前だったとみられる。一緒に渡ろうとした母親は途中でメキシコ側に引き返して無事だった。2人の遺体はうつぶせの姿勢で24日にメキシコ側の岸辺に打ち上げられていたところを発見された。幼い娘は父親のTシャツに頭を入れた状態で見つかった。

リオグランデ川はメキシコから米への不法入国の通り道になっており、中米を中心に多くの移民が泳いで通過している。ただ季節や場所によっては流れが激しく、途中で引き返したりそのまま行方不明になったりするケースも後を絶たない。

メキシコ政府は米トランプ政権からの追加関税発動を避けるために国境警備を強化しており、不法移民は身柄拘束を避けるため、より危険な場所を選んで不法入国するようになっているとの指摘もあり、再びこうした悲劇が繰り返される可能性もある。

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