2019年8月25日(日)

米印外相会談、貿易・ミサイル問題先送り

2019/6/26 21:18
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【ニューデリー=馬場燃】ポンペオ米国務長官とインドのジャイシャンカル外相は26日、ニューデリーで会談した。米印間の懸念材料である貿易摩擦やロシア製ミサイル購入を巡る問題などについて協議したが合意に達せず、結論を先送りした。28日には大阪で米印首脳会談が予定されており、難題はトップ同士の対話に持ち越した。

会談後に記者会見した両者の表情に笑顔は少なく、共同の合意文書もなかった。ポンペオ氏は「インドは米国にとって重要なパートナーだ」と述べ、ジャイシャンカル氏も「我々は問題の解決にもっと強く取り組む」と言及したものの、首脳会談の地ならしにとどまった。

会談では主に、貿易、防衛、エネルギー、投資、ビザ発給の問題について意見を交わしたという。米印の貿易摩擦は6月に浮上した新しい問題で、ジャイシャンカール氏が貿易の話題に言及すると、ポンペオ氏が横から厳しい表情でにらみつける場面もみられた。

引き金は米国が6月上旬、インドに適用していた「一般特恵関税制度(GSP)」から除外すると、インドも米国に対して28品目の関税をすぐに引き上げたことだ。米国が防衛に関し、インドにロシア製のミサイル購入の見送りを要請したものの、インド側から明確な回答を得られないことにもいらだちがある。ポンペオ氏は「この2つは両国が前に進むための道筋が必要だ」と語った。

イラン問題については、インドが輸入しているイラン産の原油に話題が及んだ。米国はペルシャ湾でのタンカー攻撃を受け、イランの最高指導者であるハメネイ師を含む追加経済制裁を示し、対立が深まっている。米国はインドにも対応を求めており、ジャイシャンカル氏は「インドは他の国から供給先を探し始めている」と述べた。

ポンペオ氏は会見の最後に「トランプ大統領とモディ首相はビジョンを共有できるはずだ」と楽観的な見方を示した。ただ、両国間の溝は大きく、今週末の大阪での対話は予断を許さない。

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