スルガ銀、「1兆円」覚悟の開示 過去の清算優先
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投資用不動産をめぐる不正融資問題で揺れたスルガ銀行は26日、定時株主総会を開いた。怒号が飛ぶなか、新たな経営体制が承認された。わずか2カ月前には、不正やその疑いのある融資が1兆円規模と判明。全てを開示する覚悟を固めた経営陣は、信用不安を懸念する金融庁と激論を交わしていた。
「株主をバカにするな」「聞こえない。黙れ」――。26日、午前10時。静岡県沼津市で開いた株主総会の冒頭、有国三知男社長は集まった500人超の株主に深く頭を下げた。一連の不正融資を謝罪したとみられるが、会場の激しいヤジにマイクの声はかき消された。
不正融資が表面化する直前の2018年1月に2500円を超えていた株価は足元で300円台に沈む。株主からは...

シェアハウス向け不正融資問題や経営危機の推移のほか、新規サービスや地元・静岡での取り組みなど最新の情報をまとめました。