貸出金利回り 札幌・旭川で低く 低下幅は鈍化
ランキングで見る信金王国(2)

2019/6/26 19:18
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北海道は全国より早いペースで経営者の高齢化が進み、後継者の不在など先行きの不透明感から資金を借りて設備投資する企業が少ない。日銀のマイナス金利政策もあり、19年3月期は8割の信金で利回りが前の期を下回った。

貸出金利回りは信金によって最大0.8ポイントの差があった。低いのが札幌や旭川地区だ。特に旭川は資金需要に対しメガバンクや地銀の支店が多く金利競争が激しい。旭川信金の利回りは0.04ポイント下がった。大地みらい信金は水産加工業との取引が厚い。仕入れ資金など短期の融資が多いことが低い利回りの一因だ。

一方で利回りが高い信金は地域で競合する金融機関が少なく、適度にリスクを取り地元企業を支援しているという共通点がある。預貸率1位の渡島は貸出金利回りでも首位だった。業況が悪い取引先にも改善計画の提案と合わせて融資し、金利を確保した。

日高信金や稚内信金は地元の貸し出しシェアが50%を超える。伊達信金の舘崎雄二理事長は「自治体向け融資やシンジケートローンの取り扱いが少ないため利回りが高くなりやすい」と話す。

道内の平均は1.63%で、前の期から0.04ポイント低下した。一方で調達コストになる預金金利は0.01ポイントの下げにとどまり、利ざやが縮んだ。

もっとも19年3月期の貸出金利は9割の信金で前の期より低下幅が縮小もしくは上昇に転じた。収益環境の悪化を背景に、過度な金利競争から身を引く金融機関も出てきている。

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