大手企業には無理? 農家が勝つ有機コンニャク
編集委員 吉田忠則
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コンニャクが機械でテンポよく製造されていく様子は、見るものを飽きさせない小気味よさがあった。農業法人、グリンリーフ(群馬県昭和村)のコンニャク工場だ。
まず水で粘り気をつけたコンニャク芋の粉がパイプからにゅうっと出て、タンクにたまる。次にピンポン球の形にカットされ、高温の湯の中を流れて凝固とあく抜きが進む。その後、パイプから玉がぽんぽん飛び出し、パック詰めなど最終工程へと回る。
コンニャク芋の栽培...
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農政から先進農家、スマート農業、植物工場、さらにカリスマシェフや外食チェーンなど「食と農」に関するテーマを幅広く取材してきた。著書に「見えざる隣人」「農は甦る」「コメをやめる勇気」「農業崩壊」。中国の駐在経験も。