2019年7月21日(日)

預貸率トップ渡島信金63.1%、下位と差3倍
ランキングで見る信金王国(1)

金融機関
北海道・東北
2019/6/25 19:01
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道内20信金の2019年3月期決算は半数で最終損益が悪化した。各信金の業績を経営指標別にランキングし分析する。初回は預貸率。

顧客から預かった資金を企業や個人に貸し、地域経済を支えるのが信金の役割の一つだ。預金に対しどれだけ融資したかを示す預貸率は20信金全体で43%で、前年から0.2ポイント落ち込んだ。50%を超えるのは5信金。預貸率の上位と下位で約3倍の開きがあった。

渡島信金は投資信託や保険を販売せず、預貸業務に人員を集中させる。有価証券運用もほとんどしない。3月末の貸出金残高が前年同期比7%増え、9年連続で伸びた。返済期間が最長25年の融資商品「楽ちん」に注力。都市銀行などからの借り換えに応じて函館や札幌で融資が増えた。ただ19年3月期は預金残高も8%増えたため、預貸率は低下した。

都市部に店舗を多く持つ信金も預貸率が高い。苫小牧信金はトヨタ自動車北海道(苫小牧市)の従業員や関連企業向けの融資がある。遠軽信金は札幌に4店舗を持ち、個人向けアパートローンを拡大。地元で集める預金に対して融資が大きい。

反対に預貸率が最も低いのは稚内信金で20%を割り込んだ。地元のシェアは預金で8割、貸出金で5割を超すが、地域経済の低迷で貸し出しが増えない。預金の6割に相当する金額を有価証券運用に充てており、主に国債や地方債で安定運用している。財務の健全性を示す自己資本比率は50%を超え、渡島の5倍だ。

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