2019年7月20日(土)

「日本の家畜の信用失墜」 和牛受精卵持ち出しで有罪判決

社会
2019/6/25 17:27
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輸出が認められていない和牛の受精卵などを中国に一時持ち出したとして、家畜伝染病予防法違反などの罪に問われた飲食店経営、前田裕介被告(51)ら2人の判決が25日、大阪地裁であった。松田道別裁判長は「日本から輸出される家畜に対する国際的な信用を失墜させるもので犯行は悪質だ」と指摘し、前田被告に懲役2年、執行猶予3年(求刑懲役2年6月)を言い渡した。

前田被告の知人で同法違反などの罪に問われた無職の小倉利紀被告(64)にも懲役1年2月、執行猶予3年(同懲役1年6月)を言い渡した。

判決理由で松田裁判長は「輸出した牛の受精卵は多量で、常習性も認められる」と指摘。前田被告については「中国人実業家らから報酬30万円で受精卵を依頼され、小倉被告を勧誘するなど主導的な役割を果たしており、責任は重い」とし、小倉被告も「従属的な立場だったとはいえ、実行役として責任は軽視できない」とした。

前田被告は被告人質問で「受精卵の輸出には検査が必要ではないかという疑問はあったが、海外との取引が増えるとの期待から軽率に持ち出してしまった」などと述べ、起訴内容を認めていた。

判決によると、両被告は共謀し、2018年6月29日、検疫所の検査を受けず、和牛の受精卵や精液が入ったストロー状の容器計365本をフェリーで大阪から中国へ輸出したとされる。

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