2019年7月18日(木)

羽生九段、王座戦ベスト4入り 30年連続本戦の偉業

囲碁・将棋
文化往来
2019/6/25 19:00
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将棋の羽生善治九段(48)が、また新たな記録を打ち立てた。王座戦の準々決勝で佐々木大地五段(24)を破ってベスト4入り。これで2020年の本戦シード権を獲得し、1991年から30年連続での本戦出場(王座在位時を含む)を決めた。24日午前10時に始まった佐々木五段戦は、千日手指し直しの末、決着したのは25日0時44分。「対局が深夜に及ぶ千日手は体力で勝る若手が有利」という定説もはねのけ、昨年度の最多勝に輝いた2回り年下の新鋭を退けた。

千日手指し直しの末、佐々木大地五段(左)を破って王座戦ベスト4入りを決めた羽生善治九段(25日未明、東京・千駄ケ谷の将棋会館)

千日手指し直しの末、佐々木大地五段(左)を破って王座戦ベスト4入りを決めた羽生善治九段(25日未明、東京・千駄ケ谷の将棋会館)

王座戦の本戦(ベスト16)には、抽選時点のタイトルホルダーと前年のベスト4進出者がシードされる。18年末、羽生九段は竜王を失って無冠となったため、タイトルホルダーとしてのシード権を持たない。今年ベスト4以上に入らなければ2次予選からの出場となり、本戦出場記録が途絶える可能性があった。

24日朝に始まった将棋は、羽生九段が意図的に手損をするなど変幻自在の指し回しをみせ、一度は勝勢に。ただ最終盤、佐々木五段が一瞬の隙を見逃さず鋭い攻めを繰り出し、千日手に持ち込んだ。勝ちを目前にして逃がしたことを普通なら引きずりそうなものだが、羽生九段は「仕方ないですね」とあっさり。指し直し局も両者持ち時間を使い切る熱戦となったが、羽生九段が細い攻めを巧みにつないで勝ちきった。さすがのメンタルコントロールだった。

この対局の少し前に、足を痛めていた羽生九段。正座がつらそうな場面もあった。が、終局後はいつも通り、記者向けに丁寧に感想戦をこなした。終わったのは、25日午前2時前だった。

もちろん、タイトル100期の金字塔を目前とした羽生九段が目指すのは本戦入りではなく頂点である。羽生九段は準決勝を、豊島将之名人対渡辺明二冠の勝者と戦う。

(柏崎海一郎)

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