2019年7月24日(水)

はやぶさ2、7月11日りゅうぐう着陸へ JAXA発表

科学&新技術
2019/6/25 16:10
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宇宙航空研究開発機構(JAXA)は25日、探査機「はやぶさ2」を小惑星「りゅうぐう」の人工的につくったクレーター(くぼ地)付近に7月11日午前11時ごろに着陸させると発表した。2回目となる着陸では、クレーターができて露出した地中の岩石や砂の採取を目指す。はやぶさ2の小惑星探査は最後のヤマ場を迎える。

はやぶさ2は4月、りゅうぐうの地表に金属製の弾丸を衝突させ、直径10メートル以上の人工的なクレーターをつくることに成功した。地中にあった岩石や砂が砕けて飛び散り、クレーターの周囲に積もっている。

都内で記者会見した津田雄一プロジェクトマネージャは「非常に魅力的な物質がクレーターの近くにあるのは間違いない。採取できれば科学的価値が十分ある」と話した。

複数の異なる場所から岩石を採るのも、地中からの採取も世界初の試みだ。はやぶさ2は2019年末にりゅうぐうを出発し、20年末に岩石などを入れたカプセルを地球に届ける予定だ。

はやぶさ2は10年に小惑星「イトカワ」の微粒子を地球に持ち帰った初代はやぶさの後継機だ。14年12月に打ち上げられ、18年6月にりゅうぐう周辺に到着した。19年2月にはりゅうぐうへの着陸に成功し、地表にある岩石や砂を採取できたとみられる。

小惑星の地中は宇宙線や太陽光の影響を受けにくく、地表に比べて岩石や砂はあまり劣化していない状態にある。太陽系が生まれた46億年前の痕跡が残るとされ、地球に持ち帰ることができれば太陽系の成り立ちを探るための貴重な手がかりになる。

クレーターができて飛び散った地中の岩石や砂は地表よりも黒い色で、有機物を豊富に含む可能性があると考えられている。太古の地球に衝突した小惑星が有機物や水分を含み地球で生命が誕生するきっかけになったとする仮説の検証にもつながると期待を集める。

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