2019年7月20日(土)

虐待関与、DVどう判断 心愛さん母に26日判決

社会
2019/6/25 16:07
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栗原心愛さんが父からの暴力被害を訴えた学校アンケートの自由記述欄の写し=共同

栗原心愛さんが父からの暴力被害を訴えた学校アンケートの自由記述欄の写し=共同

千葉県野田市立小4年の栗原心愛さん(当時10)が1月に死亡した虐待事件で、傷害ほう助罪に問われた母、なぎさ被告(32)に千葉地裁(小池健治裁判長)が26日、判決を言い渡す。検察側は父、勇一郎被告(41)=傷害致死罪などで起訴=の虐待を放置したと指摘し、弁護側はドメスティックバイオレンス(DV)の被害者の側面を強調。DVの影響がどこまで認められるのか、判断が注目される。

「優しくて、いつも笑顔で明るい子だった」。なぎさ被告は5月16日の初公判で、心愛さんをそう振り返り、勇一郎被告による自身への暴行も告白した。弁護側は「暴力で支配され逆らえなかった」とDVの影響が大きかったとして執行猶予付き判決を求めた。

検察側は論告で、指示を受け食事を与えなかったことなどを挙げ「虐待を制止しなかった。母親の責任を放棄し、虐待に同調し悪質」と述べて懲役2年を求刑し、即日結審した。

審理では凄惨な虐待の実態も浮き彫りに。今年1月24日夜の死亡前、勇一郎被告は、下着姿の心愛さんに繰り返し冷水を浴びせた。少なくともそれまでの2日間は食事を与えなかった。なぎさ被告は「勝手に牛乳を飲もうとしている。まじでおまえ何さまなんだと思う」と、LINE(ライン)で告げ口をしていた。 検察側は、なぎさ被告に心愛さんへの不満と、勇一郎被告への好意があり「虐待を通報せず、放置した」と批判した。

一方、なぎさ被告はDV被害について問われ「振り返ってみるとDVだったのかな」と吐露。1月ごろ、勇一郎被告の虐待を止めようと「通報する」と言ったが、押し倒され口に膝掛けを突っ込まれたとも明かした。弁護側は2008年の結婚後間もなく、監視や束縛が始まり、DVで支配されたと説明。起訴内容は争わないが「虐待を制止したこともあり、容易に同調していない」と主張した。〔共同〕

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