2019年7月23日(火)

米、ハメネイ師を制裁対象に イランに追加措置

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2019/6/25 1:24 (2019/6/25 3:34更新)
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イランへの追加制裁を発表したトランプ大統領=ロイター

イランへの追加制裁を発表したトランプ大統領=ロイター

【ワシントン=中村亮、ドバイ=岐部秀光】米国とイランの対立が一段と深まっている。トランプ米政権は24日、最高指導者のハメネイ師を含む追加経済制裁を発表したほか、近くザリフ外相にも制裁を科す意向を示した。米国の無人偵察機の撃墜などをめぐってイラン指導部の責任を問う姿勢を明確にした。イラン側は「(強硬派が)戦争をしようと望んでいる」(ザリフ外相)などとして、強く反発している。

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トランプ大統領は24日、ホワイトハウスで記者団に対し、中東のホルムズ海峡周辺で起きた無人機の撃墜やタンカー攻撃に触れ、「最高指導者(のハメネイ師)は敵意に満ちた行為に関して最終的に責任を負う人物だ」と非難した。ウラン濃縮や弾道ミサイルの開発を停止すべきだとして「実現するまで圧力を強化していく」と断言した。

トランプ氏は同日、追加制裁を科すための大統領令に署名した。ハメネイ師のほか、同師直属のイラン革命防衛隊の幹部8人を対象に指定した。国家元首に制裁に科すのは極めて異例の措置だ。

指定されると米国での保有資産が凍結され、米企業との取引も禁じられる。制裁対象と取引をした第三国の企業や人物も米国の制裁対象になる可能性があり、イランと外国企業の取引を難しくする効果がある。

イラン側は追加制裁に強く反発する。ザリフ外相は24日、「Bチームが米国の利益もかえりみず外交をないがしろにして戦争をしようと望んでいる」と述べた。Bチームとは、ボルトン米大統領補佐官やイスラエルのネタニヤフ首相ら対イラン強硬派の一団を指す。イランのタスニム通信は米国の追加制裁について「でっちあげの言いがかり」に基づくと批判した。

トランプ氏は追加制裁と同時に、イランとの対話に応じる姿勢も示した。24日には「米国は平和を愛する国だ。イランとの紛争を目指していない」と訴えた。「イランには迅速に偉大な国になる潜在能力がある」として、核兵器の開発を断念すれば支援に動く考えを示唆した。

ハメネイ師は米国との対話を拒否している。イランのラバンチ国連大使は同日、ニューヨークの国連本部での記者会見で「脅されている状態で対話はできない」と述べ、追加制裁が科されるなかでの対話路線への転換に慎重な姿勢を示した。

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