2019年7月22日(月)

「タンカーは自国で防衛を」 トランプ氏、日中に要求

トランプ政権
中東・アフリカ
北米
2019/6/24 23:33
保存
共有
印刷
その他

トランプ米大統領は「なぜ米国が他国のために無報酬で航路を守っているのか」と疑問を呈した(24日、ワシントン)=AP

トランプ米大統領は「なぜ米国が他国のために無報酬で航路を守っているのか」と疑問を呈した(24日、ワシントン)=AP

【ワシントン=永沢毅、ドバイ=岐部秀光】米国は24日、イランへの大規模な追加制裁を発表した。トランプ大統領は同日、ツイッターで「米国のイランへの要求は非常に単純だ。核兵器を持たず、テロをこれ以上支援しないことだ」と訴えた。圧力を強めて交渉のテーブルに着くよう迫る方針だが、イラン側はトランプ氏による先の攻撃撤回を受けて対決姿勢を一段と鮮明にしている。

一方、トランプ氏はツイッターへの投稿で「(ホルムズ)海峡から中国は原油の91%、日本は62%、他の多くの国も同じように輸入している」と指摘した。「なぜ米国が他国のために無報酬で航路を守っているのか。こうした国々がいつも危険な旅をしている自国の船舶を守るべきだ」と不満を漏らした。「米国は世界最大のエネルギー生産国になった。そこにいる必要すらない」と米軍展開に消極姿勢を示した。

追加制裁に関して、ポンペオ米国務長官は「テロを誘発し、核兵器や弾道ミサイルを開発する資金源を絶つ」と狙いを説明した。米国は5月初めにイランの国家収入の3割を占める同国産原油の全面禁輸に踏み切ったが、イランへの資金流入をさらに防ぐ措置をとるとみられる。

ポンペオ氏は24日、サウジアラビア西部ジッダでサルマン国王と会談し、地域情勢について意見交換した。アラブ首長国連邦(UAE)も訪問する予定で、イラン包囲網の強化に向けた支持固めを急いでいる。

だが、徹底的に締め付けて2国間交渉に追い込もうとする米国の手法にイランは不信を深めており、解きほぐすのは容易ではない。イラン外務省のムサビ報道官は24日、追加制裁はイランに何の影響も与えないだろうと主張した。

国際社会の支持取り付けに向けた神経戦も続いている。24日には国連安全保障理事会の臨時会合が開かれ、米国は各国にイラン非難への同調を呼びかける。一方、安保理メンバーではないイランは28日、英国、ドイツ、フランス、中国、ロシアとともに核合意を維持するための方策を話し合う会合をウィーンで開く。

イランは米国を除く核合意当事国に原油輸出や金融決済で米国の制裁を回避する方策を示すよう求めてきたが、期限が7月7日に迫る。ロウハニ大統領は期日以降、核合意の義務停止の範囲を広げる方針で、進展がなければ核合意からの離脱が現実味を帯びる。

トランプ米大統領のツイッター画面

トランプ米大統領のツイッター画面

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報

新しい日経電子版のお知らせ

より使いやすく、よりビジュアルに!日経電子版はデザインやページ構成を全面的に見直します。まず新たなトップページをご覧いただけます。

※もとの電子版にもすぐ戻れます。