SNSで地域の魅力発信 千葉県香取市でセミナー

京葉銀行や佐原信用金庫(千葉県香取市)などは24日、影響力のあるSNS(交流サイト)を発信する「インフルエンサー」を地元で育成するためのセミナーを香取市佐原地区で開いた。学生や地元の事業者など20~30代を中心に30人以上が参加し、効果的な投稿や写真撮影の方法などを学んだ。
ツイッターやインスタグラムで多くのフォロワーがいる3人が講師となり、SNSごとの特性やハッシュタグのつけ方、海外からの反応を得やすい写真の特徴などを実例を交えて説明した。参加者はアドバイスを受けながら、実際に街中で撮影したり、SNSの紹介文を作成したりと、発信に向けた準備作業に取り組んだ。
手作りアクセサリーを製作・販売している藤ヶ崎千佳さん(38)は「顧客にメッセージを直接伝える手段としてSNSを活用したい」と話し、佐原でダンス教室を運営する高橋マミさん(39)は「自分の教室の宣伝だけでなく、地元の情報も発信していきたい」と話した。講師の1人で、地方創生のプロジェクトなどに関わる小幡和輝さんは「SNSを始めたばかりの頃は大変だが、やっていけば結果が出る」と呼びかけた。
これまでも佐原地区の観光事業者らはウェブ制作会社やインフルエンサーに情報発信を依頼してきたが、単発で終わるため集客につながりにくいという課題があった。地元住民や事業者が自ら発信して、継続的な発信につなげる。