宇宙スタートアップ特化のファンド、50億円調達

2019/6/24 15:34
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ベンチャーキャピタル(VC)のエースタート(東京・港)は宇宙分野のスタートアップ企業に特化して投資するファンドで、50億円強の資金を調達した。投資先の数を絞って経営に深く関与し、宇宙スタートアップの早期の新規株式公開(IPO)につなげる考えだ。

宇宙ごみ除去衛星のアストロスケールが4月に33億円を調達するなど宇宙スタートアップへの投資は活発だ

2018年11月に設立した「スペース・エースタート1号投資事業有限責任組合」が50億円超を集めた。ネット広告配信のユナイテッドのほか、大手証券会社や事業会社が出資している。すでに投資活動を始めており、宇宙ごみを除去する衛星を手がけるアストロスケールホールディングス(東京・墨田)に出資した。

エースタートは宅配すし「銀のさら」を運営するライドオンエクスプレスホールディングスなどで最高財務責任者(CFO)として上場経験のある渡辺一正氏が率いている。衛星など宇宙で活動する機体を手がける国内スタートアップを中心に、多額の資金を必要とする企業に絞り込んで集中的に投資する方針だ。

日本の宇宙スタートアップへの投資ではINCJ(旧産業革新機構)など官民ファンドが果たす役割が大きく、民間資金の供給を増やすことが課題となってきた。エースタートは「宇宙スタートアップに特化して投資するファンドは国内で初めて」と説明している。同社が宇宙スタートアップの上場に貢献できれば、宇宙分野への投資がさらに広がる契機となりそうだ。

(山田遼太郎)

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