フリー、中小向けに融資提案サービス 金利など自動算出

2019/6/24 15:19
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融資提案サービスの開始を発表するfreeeの武地健太・金融事業本部長(中央)=24日、東京都渋谷区

融資提案サービスの開始を発表するfreeeの武地健太・金融事業本部長(中央)=24日、東京都渋谷区

クラウド会計ソフトを手掛けるスタートアップ企業のfreee(フリー、東京・品川)は24日、利用者に融資を自動で提案するサービスを正式に始めた。中小など100万超の顧客の資金推移など蓄積した財務データを分析して事前に借入可能額や金利などの条件を試算する。

フリーは三井住友カード、アイフル子会社のライフカードと組み、無担保で融資を提供する。三井住友カードの場合、融資額は最大300万円で、利率は12.8~14.8%。金利収入の一部をフリーが仲介手数料として受け取る。フリーによる直接融資ではないため、提携先に提出書類を郵送する必要があるが、「遅くても10日ほどで着金する」(同社)という。

フリーのようなクラウド会計ソフトは、さまざまな金融機関の口座やカード会社などとシステムを連携し、企業間決済や財務情報といったデータをリアルタイムで分析できるのが強み。

借り手の日々の入出金や発注元まで幅広くとらえられるため、企業の信用度をより多面的に評価できる利点がある。向こう3カ月の残高を予測し、資金繰りの傾向をグラフに表示する。「80%以内の確率で残高の上限と下限ラインを予測する」(同社)という。

銀行の従来の対面審査では、財務諸表にない情報を銀行員が経営者から聞き取っている。中小にとっては公的融資の書類手続きも煩雑で、面談後も実際に審査が通るかは分からない。フリーの武地健太・金融事業本部長は「審査を通る前提の融資のみ表示し、申し込みへの心理的なハードを下げられる」と強調する。

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