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英投信、資金回帰も残る慎重姿勢(海外投信事情)

2019/6/26 12:00
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英国の投資信託市場に資金が戻ってきた。英国投資協会(IA)によると、4月の公募投信の資金流出入額は21億8400万ポンド(約3000億円)の流入超と、7カ月ぶりに買い越した。ただ、株式型ファンドなどと比べて価格変動リスクが小さい債券型ファンドがけん引役とあって、英景気の先行き不透明感は薄れていないようだ。

■投資家は債券型ファンドを選好

資金流出入額を投資対象別に見ると、債券型の流入超過額は15億5400万ポンドと、株式型(3億5900万ポンド)を大幅に上回った。IAのクリス・カミングス氏は「英国の欧州連合(EU)からの離脱(ブレグジット)が先送りになり、ひとまず資金が戻ってきた形だが、債券型を中心とした資金流入は、投資家がリスク回避姿勢を強めたことを示す」と指摘する。

英国では課税年度が4月5日までとなっているため、非課税投資制度ISA(個人貯蓄口座)の非課税枠を使い切ることを目的とした「駆け込み投資」が4月に膨らみやすいという季節要因もある。債券型ファンドが選好されている状況を踏まえると、投資家の慎重姿勢は残っているといえそうだ。

■機関投資家は英国株を大幅買い越し

一方、英金融サービス会社カラストーンによると、5月に機関投資家は英国株を4億ポンド買い越した。流入超の規模は2015年8月以来、3年9カ月ぶりの大きさという。

英株式市場の代表的な株価指数であるFTSE100種総合株価指数は、2016年6月のブレグジット決定の国民投票以降のパフォーマンスがドイツ株式指数(DAX)やフランスCAC40を下回る。予想株価収益率(PER)や配当利回りといった株価指標で見ると、英国株は独仏株などより割安になっており、カラストーンのエドワード・グリン氏は「投資家が英国株の割安感を認識し始めている」と分析する。

ひとまず資金回帰の動きがみられる英国の投信市場。株価指標面の割安感が投資家の慎重姿勢を和らげれば、株式型ファンドへの資金流入も期待できそうだ。

(QUICK資産運用研究所ロンドン 荒木朋)

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