首相、参院選勝敗ライン「与党で過半数」同日選は否定 - 日本経済新聞
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首相、参院選勝敗ライン「与党で過半数」同日選は否定

安倍晋三首相は22日午前のインターネット番組で、夏の参院選での獲得議席の目標について「自民党と公明党の与党で過半数を確保することだ」と述べた。首相が勝敗ラインに触れるのは初めてだ。改選議席の過半数か非改選を合わせた過半数かは明示しなかった。争点の一つに憲法改正を挙げ「議論をする政党か、議論すらしない政党かも選んでほしい」と語った。

同日の読売テレビ番組では参院選に合わせた衆参同日選を実施する可能性に関し「自民党の若い衆院議員ではぜひやってほしいという声は多いが、冷静な判断をしなければならない」と主張した。「20カ国・地域首脳会議(G20サミット)を日本で開催する責任を持っており、頭の片隅にもない」と改めて否定した。

首相は28日から大阪で開くG20サミットに合わせ、米国やロシア、中国首脳らとの会談を予定している。日韓首脳会談については「議長国なので大変、日程が詰まっている。時間が制限される中で総合的に判断したい」と述べ、開催を見送る考えを示唆した。

日米貿易交渉の焦点となる農畜産品の関税などの扱いでは環太平洋経済連携協定(TPP)で合意した水準を超える譲歩は「ない」と明言した。2018年9月に合意した日米共同声明にはTPPを念頭に「過去の経済連携協定が最大限」との文言を盛り込んでいる。首相は「国益にかなわない譲歩をすることは全くない」と強調した。

プーチン大統領との会談で議題となる日ロ平和条約交渉では「簡単なことではないが前進させたい」と語った。ロシア側は将来的な北方領土への米軍駐留の可能性などへの懸念を示すが「日米同盟を前提に交渉してきた。解決策を見いだしていきたい」と話した。

習近平(シー・ジンピン)国家主席との会談では20、21日の中朝首脳会談を踏まえ「そのときのこともうかがいたい」と述べた。首相が意欲を示す日朝首脳会談の開催時期では「今の段階では残念ながら全く決まっていない」としたうえで「拉致問題の解決へあらゆるチャンスを逃さない決意で臨む」と強調した。

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