記者の取材を無断録音 大阪府・市の職員
大阪府と大阪市は21日、大阪府庁で同日開かれた「大阪都構想」を巡る法定協議会(法定協)の終了後、府市の共同部署である副首都推進局の男性職員2人が、自民党の出席議員と毎日新聞記者の会話を無断で録音していたと明らかにした。
同局によると、記者が自民の杉本太平府議と北野妙子市議に取材中、職員がICレコーダーで録音している姿を発見。記者はその場で抗議したため、職員は録音内容を消去した。法定協が始まった2017年6月から取材の無断録音を続けていたというが、内容は知事や市長などには報告していないという。過去の録音データについては削除する方針だ。
同局の水野英明・制度企画担当課長は「議員の意見を運営に生かすためにやっていた。取材活動への認識が甘かったため、今後はやめる」と話した。