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フィリピン元外相、香港入境拒否 習氏告発が背景か

【マニラ=遠藤淳】フィリピン元外相のアルベルト・デルロサリオ氏が21日、会議のため訪れた香港の空港で入境を拒否され、帰国した。中国による南シナ海の埋め立てが「人道に対する罪」にあたるとして、習近平(シー・ジンピン)国家主席を国際刑事裁判所(ICC)に告発したことが背景にあるとみられる。

デルロサリオ氏によると、香港の空港で手続きをしようとしたところ、数時間拘束され、理由を明らかにされないまま入境を拒否されたという。同氏は香港の投資会社の取締役を務めており、これまで頻繁に香港を訪れていた。日本経済新聞の取材に対し、「明らかな嫌がらせだ」と訴えた。香港当局は「個別の事案にはコメントしない」としている。

デルロサリオ氏は中国と激しく対立したアキノ前政権で外相を務め、対中批判の急先鋒(せんぽう)として知られた。現在は投資会社役員を務めるほか、南シナ海の領有権問題などを研究するシンクタンクを率いる。

3月にはフィリピンの元行政監察官のコンチータ・モラレス氏とともに、中国による南シナ海の埋め立てが環境を破壊し、周辺国に深刻な影響を与えているとして、習氏に対する告発状をICCに提出した。モラレス氏も5月に香港入境を拒否されている。

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