船で快適通勤を、都が実証実験、晴海~日本橋間で
東京都の小池百合子知事は21日の記者会見で、通勤の足として船を活用するための実証実験を今夏に実施すると発表した。日本橋と晴海をつなぐ航路で朝の通勤時間に運航する。混雑を感じずに出勤できる点をアピールし、将来の実用化も視野に入れる。

7月24日から8月2日の平日8日間に実施する。朝の通勤時間帯に使ってもらえるよう、7時30分~9時に15分間隔で運航する。晴海の勝どき駅近くの船着き場から運河を進み、日本橋川を抜け日本橋までの区間を30~40分かけて運航する。1隻あたり40人程度の乗船を想定する。
乗客にはアンケート調査を実施し、乗船の感想や「いくらだったら日ごろの通勤に使いたいか」などを意見聴取する。需要動向を参考に今後の事業化の是非を決める。同じ区間は電車やバスの場合、20~30分で移動できるものの、船を活用すれば座って通勤できるなどのメリットがあるとしている。
小池氏は「舟運は江戸の時代からある古くて新しい交通手段。期間中多くの人に利用していただき、都民の足としてよみがえるきっかけになればいい」と語った。